Components (コンポーネント)
基本・修飾子クラスを用いて、要求に応じてほぼすべてのコンポーネントを構築する仕組みを学びましょう。
基本クラス
Bootstrap のコンポーネントのほとんどは基本・修飾子命名法によって構成されています。できる限り共通のプロパティは .btn
のような基本クラスにまとめ、個別のスタイルは .btn-primary
や .btn-success
など、それぞれのバリアントにまとめています。
修飾子クラスを作るためには、Sass マップをループする @each
を利用しています。これは $theme-colors
を使いコンポーネントのバリアントを生成する際や、各ブレークポイントのバリアントを作る際に特に有用です。Sass マップをカスタマイズし再コンパイルすると、変更はこれらのループに自動的に反映されます。
これらのループのカスタマイズや Bootstrap の基本・修飾子アプローチの利用法についてはSass マップとループのドキュメントをご覧ください。
修飾子
ほとんどの Bootstrap コンポーネントは、基本モデルのクラスを修飾するアプローチで構築されています。これはスタイリングの大部分が基本クラス(例えば .btn
)に含まれ、バリエーションは修飾子クラス(例えば .btn-danger
)に限定されることを意味します。これらの修飾子クラスは $theme-colors
マップから構築され, 修飾子の種類だけクラスが生成されます。
$theme-colors
マップをループさせて、.alert
コンポーネントと .bg-*
ユーティリティの修飾子を生成する 2 つの例を示します:
// Generate contextual modifier classes for colorizing the alert.
@each $state, $value in $theme-colors {
$background: shift-color($value, $alert-bg-scale);
$border: shift-color($value, $alert-border-scale);
$color: shift-color($value, $alert-color-scale);
@if (contrast-ratio($background, $color) < $min-contrast-ratio) {
$color: mix($value, color-contrast($background), abs($alert-color-scale));
}
.alert-#{$state} {
@include alert-variant($background, $border, $color);
}
}
// List group contextual variants
//
// Add modifier classes to change text and background color on individual items.
// Organizationally, this must come after the `:hover` states.
@each $state, $value in $theme-colors {
$background: shift-color($value, $list-group-item-bg-scale);
$color: shift-color($value, $list-group-item-color-scale);
@if (contrast-ratio($background, $color) < $min-contrast-ratio) {
$color: mix($value, color-contrast($background), abs($alert-color-scale));
}
@include list-group-item-variant($state, $background, $color);
}
レスポンシブ
Sass ループはカラーに限らず, コンポーネントやユーティリティなどの様々なバリエーションを生成することができます。例えば, レスポンシブなテキスト寄せであれば, $grid-breakpoints
Sass マップとメディアクエリによって構築されます。
// We deliberately hardcode the `bs-` prefix because we check
// this custom property in JS to determine Popper's positioning
@each $breakpoint in map-keys($grid-breakpoints) {
@include media-breakpoint-up($breakpoint) {
$infix: breakpoint-infix($breakpoint, $grid-breakpoints);
.dropdown-menu#{$infix}-start {
--bs-position: start;
right: auto #{"/* rtl:ignore */"};
left: 0 #{"/* rtl:ignore */"};
}
.dropdown-menu#{$infix}-end {
--bs-position: end;
right: 0 #{"/* rtl:ignore */"};
left: auto #{"/* rtl:ignore */"};
}
}
}
$grid-breakpoints
を変更すると, このマップを利用している箇所すべてに適用されます。
$grid-breakpoints: (
xs: 0,
sm: 576px,
md: 768px,
lg: 992px,
xl: 1200px,
xxl: 1400px
);
Sass マップと変数のカスタマイズ方法についてより詳しい情報は グリッドドキュメントの Sass セクション をご覧ください。
独自のコンポーネントの作成
私たちは、あなたが Bootstrap を用いて独自のコンポーネントを作る際にこれらのガイドラインに則ってくれることを望みます。私たちは、自身の手でドキュメントやサンプル内でこのアプローチをカスタムコンポーネントに拡張しています。Callout のようなコンポーネントは Bootstrap の提供するコンポーネントと基本・修飾子クラスのみで構成されています。
<div class="callout">...</div>
CSS では、まず .callout
のようなスタイルを定義します。そして、個別のスタイルはそれぞれの修飾子クラスで制御します。
// Base class
.callout {}
// Modifier classes
.callout-info {}
.callout-warning {}
.callout-danger {}
callout においては、個別のスタイルは border-left-color
のみです。この基本クラスを修飾子クラスと組み合わせることで、全コンポーネントファミリーを用意できます。